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MOCA-Peds 米国小児科医国家試験を自宅で受けられる時代になりました

 こんにちは。息子の髪の毛を今までハサミで切っていたのですが、バリカンを使ってみようか迷い中です。

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さて、先日MOCA-Pedsという新しい小児科国家試験を受けました。なんと、子供を寝ついた後に我が家のコタツに入りながら…!!!すごい時代になりましたねぇ!!!

MOCA-Pedsとは?

MOCA-Pedsとは、"Maintenance Of Certification Assessment - Pediatrics" の略で、要するに小児科の専門医としての資格を維持するための国家試験です。

日本ではどんな制度か知らないのですが、アメリカでは、一度専門医の試験を通った後も数年ごとに国家試験を受けなくてはなりません。小児科の場合は10年おき。

一生試験勉強が続くのはストレスではありますが、医学って10年も経てばたくさんのことが変わってしまうので、常に勉強し続けないといい医者でい続けることは難しいです。

ちなみに国家試験以外にもいろいろ勉強して単位をもらわないと2年に一度の医師免許更新ができないので、ある程度は勉強し続ける仕組みができています。まぁ更新するたびにお金がかかるので引っかかるところはありますが…

 

MOCA-Pedsはどうやって受けるか?

この国家試験、2018年に導入された画期的な試験です。

① インターネットとコンピューターがあればどこででも受けられる

② 答えを調べながら受けていい(ただし人に聞くのはダメ)

③ 3ヶ月に1回のプチテストを4年間にわたり12回受ける。

④ 1日1問ずつ受けてもいい。ペースは自由!

 これが専門医の国家試験ってすごくないですか?(今の所更新試験のみです)

わたしは2010年に専門医になったので、2021年から2024年まで専門医資格更新のための試験を受けることになりました。

 

MOCA-Pedsの流れ

私の場合今年試験が開始したわけですが、3/31までに17問の問題を解かなくてはいけませんでした。一問につき制限時間5分で、選択問題です。

 

画面右上に5分のタイマーがありカウントダウンされます。制限時間が近づくと赤くなるので見やすいです。

 

答えをチェックしたら、Submitボタンを押すといきなりSurvey(アンケート)が現れます。今選んだ答えにどれくらい確信があるかと、今の自分の業務にどれだけ関連性がある設問だったかを答えます。

 

アンケートに答えると、なんと答えが正解か不正解かの発表があります!ご丁寧にその下には解答の説明と参照論文までのっていました。勉強しながらテストを受けろってことですね。

 

一問解くごとにアンケートと解答説明が毎回あります。

 

MOCA-Pedsのトラブル

今回9問の問題を解いたところで、ウェブサイトが急に遅くなり、解答した後のアンケートの部分でアイドリングしてしまいました。😱😱😱 怖いので何も押さずに待っていると、そのうち「エラーが起こりました。ページをリフレッシュはしないでください」というメッセージが出てきました。ずっと何も起きないのでページを閉めてまた試験サイトにログインしました。

すると、正解した問題の数が増えていたので、さっきの問題は無事にカウントされたようです。(ホッ)

 

その後もウェブサイトがすごく遅いようで、次の問題を出すのに時間がかかりましたが、怖くてリフレッシュなどせずに待っていました… 数分してからやっとロードされましたが、タイマーはちゃんと5分からスタートしたのでホッとしました。その後もローディングが遅過ぎて解答をすぐに選べなかったり、Submitボタンを押せなかったりしましたが何とか根気強く待ってもう1問解答し終わりました。

 

その時インターネットは普通に速かったので、ウェブサイトの問題だったみたいです。怖いのでその日はもうやめました。

 

 

次の日は何の問題もなく、サクサクと全ての問題を解き終えることができました。

 

 

インターネットの不具合や、コンピューターの不具合の責任は試験を受ける側の責任となります。今回の経験から見ると、万が一不具合があっても、解いていた1問だけが誤答になるんだと思います。そのせいで正解率が低くても、大丈夫。12のプチテストのうち、一番正解率が悪い2つのスコアは切り落としとなります。上位10のプチテストのスコアが180/300点で合格です。点数は問題の難しさによって変わるので、こちらから採点方法の詳細はわかりません。

 

MOCA-Pedsを受けた感想とコツ(誰も知りたくないって?)

一問目こそ緊張しましたが、だんだん解き進めるにつれリラックスしてきました。だって、ここはおうち、オコタに入りながら受けているんだもの!

 

コツは、まずは問題を読んですぐに答えを選んでおくこと。その後サーチエンジンで迷った答えをつぶしていったりして、答えに確信が持てたらSubmit(提出)ボタンを押します。もし最初に選んでおかないと、制限時間が迫ってきたときに焦るはめになるので。制限時間を過ぎて何も選んでいないと点数はもらえません。私はGoogleさんにお世話になりました。

 

 

今回は1問間違えてしまいました。倫理系の問題でしたが、複雑な問題故、なかなかサーチエンジンでもいろんなことが書いてあって答えが見つからず、5分なんてあっという間!! 一番守りに入った解答をしたら間違っていました… 間違ったことがすぐにわかるので、誤答が続いたりしたら落ち込んでテストどころじゃなくなるかも…

 

 

何はともあれ、無事に初めてのMOCA-Pedsが受けられてよかったです。コロナなんてもろともしないこんな国家試験の形があるんですね。

 

小児科医は女医さんが多いですが、小さい子供がいても自宅に居ながら少しずつ解き進める国家試験があるのは本当にありがたいです。今年は小児科学会のカンファレンスもリモートで、久しぶりに参加することができましたし、世の中がこのように変わっていくことに感謝です。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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