子供の耳かきをさせてくれない!じっとしてくれない!
こんにちは。
仕事場で「今日疲れてませんか〜?」と聞かれて「いつもね〜♡」と答えている今日この頃です。
さて、今日はこどもの耳かきについてです。
こどもの耳かきってやらないほうがいいの?
耳かきってするべきなのか?いや、しないべきです。
「万が一こどもが耳かきの最中に動いてしまったり、深く耳かきを入れ過ぎたりしてしまったら耳や鼓膜を傷つける恐れもあるから危険!耳には自然と耳垢を外に出す機能がついている。なのでお風呂の時に外側を軽く洗うだけで大丈夫。綿棒で耳くそを押し込むなんてもってのほか」
と言われています。
でもこれって現実問題を無視しているな、とこどもを持って思いました。
それは第一子が2歳頃の時。彼はなかなか従順で、髪を切る時や爪を切る時にもじっとできる子でした。
なので耳をある時のぞいてみると、なんと鼓膜が全く見えない!本当に、耳くそで完全に耳が詰まっていたんです!
これはいかんと、まずは患者さんに勧める教科書通りの方法を試しました。薬局でdebroxという耳垢を溶かす薬剤を買って来て、シャワー前に耳に垂らしました。多少嫌がりましたがなんとか。そしてシャワーで軽く洗い流してみると…
変化なし。
本当はそれを何回かくりかえすべきなんですがわたしにそんな忍耐力は備わっていませんでした(笑)
そこで、私用の耳かきを取り出し、つついてみました。
すると…かちんこちんで取れそうにない。
なのでアマゾンで耳鼻科が使うピンセットを購入しました。そしてキャンプ用のヘッドランプをつけて格闘すること数分。
彼の外耳道の形をした、本当にワインのコルクのような形の耳くそがずぼっと取れたのです。
なんだよ、それ!教科書、なんだよ!
うそじゃん!
耳くそほっといたらたまるだけじゃん!
ということでそれ以来わたしは患者さんへのお勧めに反して耳かきをしています。
でも患者さんにも言うんです。
「日本人にとって耳かきってほぼ文化じゃないですか?」
耳かきイコール気持ちがいい。
膝枕での至福の時。
幸せの象徴。
掃除機の中を掃除するのが日本人しかいない、とビジネス番組でダイソンの人が言っていましたが、耳くその撲滅にこだわるのは日本の文化。
だったらやればいいんです、と私は思います😅
ちなみに日本では自分の子供の耳かきをせずに耳鼻科に通っているようですが、アメリカではそれはスタンダードではありません。まずは耳の洗浄などを小児科クリニックで行います。小児科医でもお手上げな、かちこちに詰まって耳も聞こえない、なんてケースでないと耳鼻科には送りません。
こどもの耳かき作戦① ビデオを見せる
まず「じっとできる」ということが大前提です。
その上で、耳かきのごほうびとして特別に好きなビデオを見ていいことにしています。
上の子は「耳かきするよ〜」というと、目を輝かせてビデオを選びます。
そして、少し痛いことがあっても全く動かずに真剣にビデオを見ている間に私は耳かきを楽しみます。
早く気持ちいいと思ってくれるといいな。
下の子はもともとビデオにあまり興味がなく、3歳になるまでビデオ作戦は通じませんでした。そこで別の方法を使っていました。
こどもの耳かき作戦② 昼寝から起きるタイミングで
娘は3歳になるまでは昼寝をしていたので、起こすタイミングで耳かきをしました。
耳かきを耳に入れると動いてしまうので、耳かきを持つ手の小指でしっかりと奥にはいらないようガードします。寝ている間にライトで耳垢の様子を調べ、取りたい耳垢に狙いを定めて、迷いなく一瞬で取ってくるのがコツです。
取れた時の達成感はハンパありません!
鼓膜を傷つけないコツ
鼓膜を傷つけないためには、もちろん深く入れないと言うことです。
耳垢はもともと鼓膜近くでは生成されません。外側に近い1/3位のところで作られ、ゆっくり外に出てくる(ハズ)。なので外耳の外側半分も綺麗にすれば十分です。
耳かきが耳の中に1〜1.5cm以上入らないよう気をつけながら耳かきをしっかりもち、見える耳くそだけを狙ってとります。耳かきを持つ手の小指でガードすれば、万が一こどもが動いても入りすぎることはありません。
中をみるコツですが、私は日中に窓からの日の光で見るか、キャンプ用のヘッドライトで見ています。
耳を持って手前(子供にとって外側)に引っ張るか、耳の前側の皮膚を顔の方向に引っ張ると、外耳道がまっすぐとなり見えやすくなるので角度をいろいろ動かして試してみてください。
頻度はうちの子は数ヶ月に一回くらい、気づいた時にやります。最高でも1ヶ月に一回くらいにとどめておいたほうがいいと思います。
耳垢があっても聴力に影響が出ることはほとんどないので、あくまでも楽しんでやるべきと思います♫
ネジ型がやりやすいです↓
ネッチョリ耳垢の場合
ウチの子たちは乾燥した耳垢ですが、ねっとりした耳垢のこどももいます。
ねっとりした耳垢は遺伝的に優勢なんですが、日本人の中では少数派です。
ウェットタイプの耳垢は比較的そうじしやすく、綿棒などでも簡単に取れる場合が多いです。この時、綿棒で押し込まないようにすることだけを気をつけてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。