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アメリカ小児科学会【コロナ情報まとめ】

こんにちは。小児科学会のカンファレンスが今年はリモートになりました。

ウチは3人子供がいるのでもちろんライブで聴くことはできず、寝静まってから集中して講義を受けています。

今年のオープニングは米国衛生局のトップのアンソニーファウチ博士によるコロナアップデートでした。最新情報というより、アメリカのコロナ関連トップの彼が言うほど確かな情報を講義した印象でしたのでご紹介します。講義内容は太字で他は私のつぶやきです。

① たぶん子供はコロナにかかりにくい

報告されている子供の感染者は全体の10%ほど。これがテスト不足なのか無症状者が子供に多いせいかはわかりません。

② たぶん子供はコロナをうつしにくい

周りの人にうつす能力は小さいこどものほうが低そうだとのこと。おそらく大きい子のほうが他の人にうつしやすい。でもニュースではフロリダの学校は開校後に感染者数がほとんど増えなかったけど他州では増えていたり。やはりくわしいことはわかっていない。

③ 子供は圧倒的に重症化しにくい

入院する子供は感染者のうち1.7%

死亡率は0.02%

これはお年寄りと比べると50〜100倍くらいリスクが違う。

でも私が怖いのはMISC。簡単に言うと身体中に炎症がおきて川崎病のようになる症状。これは世界中で800ケースほど報告されている。そしてそのうち80%が集中治療を必要とした。

アメリカとヨーロッパ諸国の違い

アメリカではロックダウンなど外出規制をしたが、それでも人々は買い物に行ったり仕事に行ったりしていた。ヨーロッパではロックダウンをした時にもっと徹底的に家にこもった。その違いによりアメリカでは感染者数がそれほど減らず、外出規制を緩めた際にさらに感染者数が増える事態になった。

それぞれの国の事情は知らないが、中国のやり方の報道を見た時は圧倒された。あの人権を無視するくらいの徹底したやり方と比べるとアメリカのやり方はゆるゆるずるずる。マスクをしない人も始めは多かったし、今でも時々見かける。フリーウェイだって必ず車は走っていた。知り合いではパーティーを続けている人もいた。国民性と言ってしまえばそれまでだが、アメリカ人を完全にロックダウンすることなど不可能なのだ。アメリカ人は個人のやりたいようにやるのだから。私から見ると日本人もゆるゆるなのだが、感染者数はそこまで伸びていない。それはきっと人種に関係があるのだろう。

ラティーノネイティブアメリカン、アフリカンアメリカン(黒人)は圧倒的に感染者数が多い。アジア人と白人は少ない。

大部分は無症状

コロナに感染した人の40%が無症状。おそらくこの無症状感染者が他人にうつしまくっているのだろうと考えられている。最近ではインドでそのような傾向が見られると発表されていた。

ナンセンスなのが、検査結果を信頼しすぎなこと。陰性だから喜んで出勤、外出オッケーなんてありえない。コロナの検査がどれくらい正確か:(これは絶対的に正確な検査方法が生まれないかぎりはっきりとわかりようがないのだが)最初のころはセンシティビティーが60%くらいだろうと言われていた。つまり感染していても4割の人は陰性と出ると言うこと。今はテストの改善されてきているが、それでも鼻の検査は85%あたりだろう。感染者の15%は陰性という結果が出て外出し、周りの人にうつしているのだ。なので風邪の症状のある人が検査を受けて陰性、晴れて職場復帰=コロナを周りにばらまいている可能性はじゅうぶんにあるということ。中国のように全ての人を二週間以上隔離する覚悟がなければコロナを完全に止めることはもともと不可能だったのだ。

あらこんな時間。。。この記事は情報が古くなったと感じたら消します。これを読んでいるみなさんが元気にすごせますように。最後までお読みいただきありがとうございました。

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