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怖がりすぎる息子が6歳でやっと1人でトイレに行けるようになった過程と恐怖心克服のコツ

息子が「暗闇とモンスターがこわい」となったきっかけ

持論ですが「オバケがこわい」とか「暗闇がこわい」って、誰かが子供に教えるものだと思います。

 

息子は大変な怖がりです。

なのでオバケの本は読まず、「オバケなんかないさ」は歌わず、暗闇で楽しくふるまい、恐怖心をあおることは絶対に言わないよう赤ちゃんのころから気をつけていたのですが…

 

ある日おばあちゃんのうちでクローゼットの中でかくれんぼをしていて「へー〇〇くんは暗いのこわくないんだねぇ!!」とびっくりされてから暗闇が怖くなりました。

怖くなるのってほんとうに一瞬なんだなぁと改めて驚きました。

 

去年はキンダー(幼稚園)に行き始めてからほどなく「モンスター」を怖がるようになりました。それとセットでクローゼットも全部こわい。

 

…なになに、「モンスターはクローゼットに住んでいる」って義務教育の一環なんでしょうかっ💢!?

 

モンスターのおかげで2階にひとりで行けないし、クローゼットのドアが開いているとパニクって眠れないし、不便極まりないです。

 

まあともかく。

怖くなっちゃったもんはしょうがない。ホラーがエンターテインメントの近代文化に生きている限りいつかは通る道ですので、その対策を考えるしかありません。

息子がひとりでトイレに行けるようになった!

息子は私が視界からいなくなるとパニクって泣き出すタイプで、3歳になるまでわたしはひとりでトイレに行けませんでした。どんな時も息子は私についてきます。

 

いつも私の斜め後ろに静かに立っているので、ママ友に

  "忠犬"

と呼ばれていました。

 

もちろんひとりでトイレなんてもってのほかです。妹が生まれてもいつも団体様でトイレ。ウンチの時はみんなで座り込み。(アメリカの家のトイレはシャワーと一緒になっていて脱衣所兼トイレなので大きめのところが多いです)

 

彼も5歳になり、妹のトイレもあわせると1日10回も全員でトイレに行くのも大変なのでまずやったのが

 

Fading

徐々に慣らす、という意味です。不安症の症状すべてに有効なやりかたです。

1 まず今まで隣に座ってトイレに付き添っていたのを、トイレのドアのところに座ってみる

2 トイレのドアのところに立ってみる

3 トイレのドアのところに横や後ろを向いて立ってみる

4 もう少し離れた廊下の端に立ってみる

5 リビングのトイレが見えるところに立ってみる

 

物理的な距離と心理的な距離を徐々に離して行く方法です。

以前は座っていたのを立ってみると、いつでもどこかに行けるので心理的距離が遠くなります。さらに下を向いたりあっちを向いているとさらに遠くなります。

その時の恐怖心の大きさによりレベルは行ったり来たりしましたが、彼が許すのはここまで。目に入らない位置にいくのはものすごく嫌がりました。

 

そんなことを数ヶ月やって、さらに赤ちゃんが生まれ、さすがにひとりで行かせなければ、と思いいろいろやってみて一番成功したのは

 

《目の前ににんじん🥕ぶら下げ作戦》

 「1人でトイレ行けたらドナルドダックのビデオ(2分)見てもいいよ!」

と笑顔で言うと、戸惑いながらもモンスターに捕まらないよう凄いスピードでがんばっておしっこしてきます。ほんとにおしり拭いたか?という疑問はさておき…

 できたらおおげさに「すごーい、できたね!」と“英雄”を迎えすぐにごほうび。

 そんなに怖くなくなってきたら「今日一日1人でトイレに行けたらごほうび」に変えました。

 

これを何日も繰り返すと

…あら不思議!

ごほうびがなくても自分で行けるようになりました!

 

 「1人でやったけどこわいことが起きなかった」という成功体験が増えるにつれ恐怖心が減ることを利用したものです。さらに大好きなご褒美とセットで記憶することでポジティブなイメージがつき、効果が加速します。

 先にしていたFadingの方法で恐怖心がすでに減少していたところを、魅力的なごほうびにつられて最後の一歩を踏み出したということだと思います。

 

時々また怖くなってしまうので

「アイスクリームスプーン一杯あげる」

とか

「トイレ行けたら散歩行こう」

とかいろんなバリエーションのご褒美で再強化しています。

今まで試して効果がなかったやり方

①いつか恐怖心がなくなるだろうと一緒に行ってあげる→5年がんばっても何も起きなかったので限界が来ました

②「大丈夫だよーお母さんモンスター見たことないよ!いないよ!」→信じてくれず…

③「お化けが来たらやっつければいいんじゃない?」→お化けの存在を肯定するからか余計恐怖心が増した

④自分でモンスターの話をして余計怖くなるので、モンスターの話をさせない→そのたびに注意するの疲れたし、「言論の自由」を奪うのはどうかと…

⑤意地でも一緒に行かない→3歳の娘がしびれを切らして怖がりのお兄ちゃんと一緒に行ってあげるので意味なし 

 

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娘が想像するモンスター。けっこうかわいいやん。

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