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授乳後のおっぱいの激痛… ミルクを作る痛みなんかじゃない!

 こんにちは。クリスマスが終わり、住所のないおもちゃが散乱している我が家です!

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さて、3人の子供を母乳で育てましたが(一人は現在進行形)一番辛かったのは授乳後に激痛があった時でした。2人目の時と3人目の時に同じような症状がありました。なかなか医療機関でも原因がわからず何ヶ月も苦しんだので、断乳もやむをえないと思っていました。解決法を見つけて痛みから開放された時には「おっぱい続けられるんだ…」とホッとしたものです。今回は長女の時の経験を書きます。

悶絶する真夜中の痛み

ことの始まりは生後3ヶ月頃。ひっぱり飲みと遊び飲みが始まりました。くわえたままおっぱいに手を添えぐぃーんと後ろにひっぱるので痛い痛い。生後4ヶ月頃にはなんだか時々ジクジクどことなく痛むようになりました。

程なく始まったのが真夜中の激痛。夜中4時ころに授乳を済ませ、ベッドに寝かせ、さあ私ももう一眠りしよう、というころに左の乳房が痛み出すのです。だいたい授乳が終わってから30分くらい経ってからです。痛みがひどすぎて眠れないことも多々ありました。胸を抱えてベッドで静かに悶絶することも。1時間ほどするとやっと痛みが消え始め、うとうとし始めたころに世が明けます。痛みがある日とない日があったので、「今日は果たして痛むんだろうか」と不安を抱えながらベッドに入る日が続きました。

医療機関でも首をかしげられる

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痛みが続くので産婦人科ラクテーションコンサルタントにかかりました。でも首をかしげられました。その理由は、

  1. おっぱいに異常が全くない:赤くもなく、腫れてもいなく、触診しても全く痛みがない
  2. 授乳中に痛みがない授乳中に痛みがある場合はくわえかたが適切でない場合が多く、改善の余地があります。でも私は授乳時に全く痛みがありませんでした。痛み出すのは決まって授乳が終わった後30分してからです。

首をかしげながら産婦人科医の先生が苦し紛れの乳首の細菌培養や真菌培養をしてくれました。結果は陰性でした。

試して効かなかったこと

※ 私は効きませんでしたが、授乳後の痛みがある方は試す価値アリです!

ラノリン:乳首を保護するための羊油の軟膏です。産後のケアに必ずもらうと言っていいくらい一般的に使われているものです。これを授乳後毎回塗っていましたが効果はありませんでした。

搾乳:直に吸わせると痛いのかと思い搾乳器で搾乳してみました。ところが結果は直飲みと同じ。搾乳後に痛みがあったりなかったりでした。

哺乳瓶で飲ませる:痛みが出やすい朝4時の授乳を哺乳瓶で試みました。ところが直飲みに慣れていた娘、哺乳瓶から全く飲めず泣き続け夜が明けました… 数回トライしてあきらめました。

ラッチを見直す:授乳の基本に立ち返り、ポジショニングや吸わせ方を見直し、必ず深く吸わせるようにしました。もう生後4ヶ月だったので赤ちゃんもおっぱいのプロ。問題はもともとなかったので変化はなし。

授乳後おっぱいを温める:授乳後の痛みで必ず疑われるのは、レイノー現象というものです。授乳後に乳首を観察して、色が白みがかったり紫色になったりします。血液の循環が悪くなることにより起きる痛みなので、温めると効果があります。ヒートパッドなどで授乳後乳首とおっぱい全体をあたためたが私は効果なしでした。

授乳後おっぱいを冷やす:なんらかの炎症が起きているのであれば、冷やせばよくなるかもしれないと思いブルーアイスをタオルにつつんであててみましたが効果はありませんでした。悪化もせず。

ターニングポイントはラクテーションコンサルタント

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赤ちゃんをつれてラクテーションコンサルタントに相談に行った時のことでした。

ちなみに… ラクテーションコンサルタントとは:母乳コンサルタントというおっぱいのスペシャリストです。アメリカでは分業が進んでいるので、おっぱいトラブルがあるとラクテーションコンサルタントに紹介されます。

ラクテーションコンサルタントが赤ちゃんの口を見て一言。「なんか口の中少し白いんじゃないですか?Thrushがあるかも…」

thrushとは:口腔カンジダ症(鵞口瘡 がこうそう)。赤ちゃんの口の中や消化器官がカンジダという真菌に感染することがあります。赤ちゃんの舌や頬の内側などにべっとりと白いものがついていたら要注意。赤ちゃんによっては痛みがありミルクの飲みが悪くなったり体重の伸びが悪かったりします。

確かにウチの子の口、少し白い。でも正直カンジダ症だというまで白くなかったのですが…。なんせ私が激痛を抱えているため、わらにもすがる思いで治療する運びとなりました。

カンジダの治療

カンジダの治療として、Nystatinという抗真菌剤のお薬が処方されました。黄色っぽいどろっとした液体のお薬をシリンジにいれて、赤ちゃんのほっぺの内側両側と舌の上にに向かってまんべんなく薬を流し込みます。赤ちゃんは吐き出せないので飲み込んでしまいます。綿棒やスポンジブラシのようなものを使うこともありますので医療機関の指示に従いましょう。

味はやはり美味しくないようで嫌がりましたが、まだ小さい赤ちゃんなので多少嫌がっても顔を押さえてシュシュっと一瞬で入れていました。

 

同時期に乳房の真菌ケアも行いました。

始めトライしたのは授乳後すぐに乳首を水で洗うこと。これは少し効果があったような気がしました。

次に真菌効果のあるお酢で授乳後乳首を洗いました。水4に対しお酢1の割合で混ぜたもので乳首を洗い、そのまま乾かします。これも少し効果があったような気がしました。お酢はWhite vinegarを使いました。砂糖などが入っていないか注意してください。

Myconazoleという薬局で買える抗真菌クリームも試しました。授乳後に乳首に塗り、洗い流さずに授乳します。

↓参考文献

Thrush | La Leche League International

 

多少の効果があったものの、治療を2週間続けても激痛がありました。関係があるかわかりませんが、赤ちゃんに薬をあげ始めてから授乳中すぐにチクチク痛みだすようになり、激痛がくるかどうかの予測が少しつくようになりました。

 

痛みが続くということで、更にNystatin2週間分が赤ちゃんに処方され、私には、Fluconazole(Diflucan)という経口の抗真菌剤が処方されました。効いたのはコレ、私が飲んだ抗真菌剤です!

1錠ずつ飲み、効かなかったら次の1錠を飲むというスタイルで処方されたのですが、2錠飲んだころにはかなり痛みが軽減していました。(アメリカでの処方の仕方には7日間飲むタイプや、10日間飲むタイプなどがあります。)

↓おっぱいの悩みをすべて網羅したサイト。何度もお世話になっています。英語でスミマセン。

International BreastFeeding Centre | Candida Protocol

Thrush on Nipples - Breastfeeding Support

 

結局痛みに耐えたのは2ヶ月ほどでした。

その後も赤ちゃんが生後1歳の時におっぱいへの執着がひどくなり、ひどい時は1時間も吸い続けられていた時にまた痛みがぶりかえしました。また同じDiflucanを飲みましたが、また効いてすぐに治りました。

 

まとめ

今回の「授乳後30分たった頃に始まる悶絶するようなおっぱいの激痛」の原因はなんだったのか、私のベストな推測はコチラ:

生後3ヶ月からのひっぱり飲み、遊び飲みにより乳頭が傷ついた

        ↓

乳頭の傷から真菌などが侵入し、痛みにつながった

        ↓

抗真菌剤により炎症がおさまり、痛みが改善した

 医療機関でもなかなか原因がわからなかった理由は、わたしのおっぱいが腫れたりすることなく正常であったことと、赤ちゃんの口もほとんど正常だったことだと思われます。薬の処方をしてくれた小児科医にも最後まで「カンジダっぽくないけどね… 舌がほんのり白いのはきっとミルクです」と言われていました。(私も同感でした)

 

目に見える異常がなかったのも事実だけど、わたしに激痛があったのも事実結局できることすべて試して、なんとか痛みから抜け出すことができました。

 

 

いかがでしたでしょうか。「その激痛はミルクを作っている痛みです」と言われた方、痛みから抜け出す方法は必ずあると信じています。

末っ子ちゃんの時の激痛体験談も近々書きます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

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